偏見差別相談事例

患者さんやご家族から寄せられた
実際の相談事例を紹介しています。

つきあっている人と結婚を考えているが、B型肝炎ということは伝えていない。伝えなければと思っているが、言い出せない。どうしたらよいのか。

結婚
ご相談者: B型肝炎の患者さん
A1回答1

B型肝炎キャリアの恋愛、結婚の際に、主治医として今までの対応について御紹介します。

思春期や未成年のB型肝炎キャリアの方には、診断した時点に、お付き合いをしているパートナーがいるかどうか尋ねるようにしています。今はいないと返事がかえってきた場合でも、将来お付き合いをしている人ができた場合や結婚を前提としたお付き合いをする人ができた場合には、外来で主治医に伝えるように指導しています。

パートナーができた場合には、いつしょに外来に来るように伝えています。パートナーの方には、「B型肝炎キャリアは、世界に約2億8千万いること、一度感染した人は、世界で20億人、日本で2千万人いること」「HBワクチンを接種すれば夫婦になっても感染しないこと」「生まれてくる子供には、HBワクチンを投与することで、感染させることなく生んで育てることが十分できること」などを説明します。

パートナーの方へのHBワクチン接種については、「世界中の人が接種していること、日本でも6歳未満の子供には全員投与されていること」を説明し、同意を得た上で、外来で血液検査をした後にHBワクチンを3回接種しています。

A2回答2

感染させてしまうリスクは低いけど、自分の気持ちとして言わないでいられるか、と考えると難しかもしれませんね。お付き合いされてる方が、あなたに対して暖かい思いやりの気持ちを持たれた方であればと願っています。 中には何も伝えず夫婦生活を送っている方もいらっしゃいます。相手に伝えるのであれば、一緒に主治医を訪ねてお話をしていただいたらいかがでしょうか。

このサイトは「様々な生活の場における肝炎ウイルス感染者の人権への望ましい配慮に関する研究」の研究班により運営されています