肝炎患者さんが感じた差別偏見の頻度について
2021.06.24
この研究班では、実態調査として、「肝炎に感染していることで、差別を受けるなど嫌な思いをしたことがありますか」という質問を、4789 人の肝炎患者さんにお尋ねしました。その調査の結果、「あります」と回答された方の頻度は 16.3%でした。
患者さんの背景因子別に頻度を検討すると、C 型肝炎患者さん(14.1%)よりも B 型肝炎患者さん(21.7%)で、男性患者さん(12.2%)よりも女性患者(20.0%)で、高齢の方よりも若年の方でその頻度が高いことがわかりました。これらの因子が重なった 50 歳未満の女性のB型肝炎の患者さんではその頻度は 37.9%でした。
肝炎に感染していることで差別を受けて困ったことがある患者さんの頻度は少なくない、と研究班では考えています。(Y八)